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「あいつらは、中毒者が力を持ってしまった、最悪のパターンなんだ。とても怖かったと思うよ。あと、帽子を取らなかった方の宇宙人は、怖くて手出しできなかったんだ。助けたくても、助ける術がなかった。今なら力を持っているからできるけどね。自分たちがあいつらよりももっと成長するのを待つしかなかったんだよ」
「そうなんだ…でも、僕なら体を張ってでも助けるけどな!」
「自分を守ることも大事だよ。あいつらの手にかかれば、永遠に幽霊にさせられることもできるんだ。あなどっちゃいけないよ」
「それはすごく怖い…」
僕は震えた。怖すぎる。
「この宇宙は、本当にひどかったんだよ」
アミはため息をついた。