「間違っていたのなら、教えてあげればよかったのに」
僕は自分の方が正しいと思った。
「教えてあげたんだよ。でも、あいつらはそれを信じなかった。帽子をとると、自分が正しいと思い込んでしまうから、いくら言ってもきかないのさ」
「そんな・・・」
「あいつらはバカだったんだよ」
アミは少し寂しそうにみえた。アミは、今まで信じていたことが間違っていると知って、辛いに違いない。そう思った。
「そうだね。ちょっと辛いかな。でも、僕もブーメランの法則が嘘だったと聞いて、安心しているんだよ。君と同じだ。もうしばられるのはごめんだね」
僕はアミと笑った。