アミ小さな宇宙人 第4巻

「アミ小さな宇宙人」シリーズの第4巻をここに書いていきます。宇宙人の助けを借りながら書いています。

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「じゃあ、終わったらまた来るよ。前と同じで、僕に会いたかったらちゃんと仕事するんだよ。見守ってるからね」

「わかった。頑張る。ちょっと寂しいな」

僕はまたうるっとなった。ほんとうはいつもアミに会いたい。

アミは、また僕の思考を読んだのか、また優しい目をした。

「また終わったら会えるよ。ちゃんとまた来るからね」

「うん」

僕たちは固い約束をして、別れた。

 

ーーーーー第2部終了ーーーーー

68

「僕、英語できない…」

「それは大丈夫。僕たちがサポートするよ」

「ほんとう?それは助かる!!!」

「やっぱり英語に訳すのが一番だね。そのあと、ほかの言語に訳せばいいよ」

「僕、日本語にも訳した方がいいと思う。日本はね、年齢の高い魂が集まっているらしいよ!」

「よく知っているね。そのとおりだよ。じゃあ、日本語にも早めに訳そう。忙しくなるね」

「うん!」

僕は楽しくなった。

67

「自由かぁ〜」

僕は嬉しくなった。僕は自由なんだ!なんて素晴らしいんだ!!!

「そうだよ。神様は、僕たちに楽しんで欲しいんだ。ただそれだけなんだと思うよ」

僕はアミそっちのけで妄想に浸り始めていた。何をしようかな、自然がたくさんあるところで、幸せに暮らしたいな。農業も楽しそうだな。あ、でも、地球の自然は、あいつらのせいでまだ危ないんだった。

「そうだよ笑」

「何をするのも自由だけど、できればまず地球を変えて欲しいな。この計画に、協力して欲しいんだ」

「わかった!このブログをもっと広めればいいんだよね?」

「とりあえずはね。そして、このブログを色んな言語に翻訳して欲しい。そして、みんなが見られる様にして欲しいんだ」

66

「まず、特に成長する必要はないということは話したよね」

「うん。魂の年齢が上がれば、必然的に成長するんだよね」

「そうだよ。じゃあ、思いやりは必要ないのかな?」

「そんなことはないと思う。思いやりは素晴らしいものだから、どんどん使った方がいいと思う」

「そのとおり!でも、思いやりが持てないからって、無理にしようとしなくていいんだよ。何事も自然が一番なんだ」

「じゃあ、どうやって生きたらいいの?」

「好きに生きればいいんだよ。方向性が欲しいかもしれないけれど、それでも僕たちはどこまでも自由なんだ」

65

「何人くらいに入ってもらうの?」

「自分で帽子を取れる人には、牢屋に入ってもらう」

「牢屋って、なんかこわい」

「今まで人を幽霊にしたり、幽霊になった人をずっと苦しめたりしてきたんだ。それくらいしてもいいだろう」

「たしかに、そうかもしれない…」

「だろう?本当にひどすぎるんだ。やってもやってもやりきれないよ」

アミは悔しそうな顔をした。これが思いやりというものかもしれないと、ちょっと思った。

アミは優しい顔になった。

「そうだよ。これが思いやりなんだ。あいつらの伝えていたことは、実は思いやりじゃないんだ。それについてもブログに書いていこう」

ちょっと楽しみになってきた。

64

「そうだよね。『神様になれるよ』とか、新手の詐欺みたいだよな。しかも、今はほとんどの地球人が、それを崇めている。おかしいんだ。全部」

「こんなの、本当に直るの?」

「直すんだよ。今回で終わらせるんだ。その意気込みでみんなやってるんだ。だから、ペドゥリートも頑張ってほしい」

「でも、僕の行動もみんな脚本なんでしょう?」

「まあね笑。だから、安心していいんだけど、脚本にした理由は、やはり今回で終わらせるつもりだからだ。実は、前に全員に帽子をかぶせて、失敗したときがあってね。帽子をかぶせたのに、また自分たちで帽子を取ってしまったんだ。だから、今回は、教育することにした。なぜそれがおかしいのかをね」

「そして、帽子を取らなかった方が、支配するようにすればいいんじゃない?」

「そのつもりさ。あいつらはもう病人だ。しばらく牢屋に入ってもらう」

63

「僕、こわい」

「そうだね。こわいことがこの宇宙で起きていたんだ。帽子を取らなかった方の宇宙人も、とても怖かったと思うよ」

「神様は、どう思ってるだろうね?」

「前にも言ったとおり、本当の神様は何もしないんだ。でも、神様と名乗っている存在たちは、いろいろとやっているけどね」

「神様と名乗っている存在?」

「そうさ。狐とか、ヘビとかかな。あいつらは、帽子を取ったやつらに便乗したんだ。神様になれるって、誘われたんだよ」

「そうだったんだ…」

「そして、みんなに大切に扱われ、崇められるのが楽しかったんだろうな」

「なんか僕悲しい…」

僕は残念すぎる気持ちになった。