アミ小さな宇宙人 第4巻

「アミ小さな宇宙人」シリーズの第4巻をここに書いていきます。宇宙人の助けを借りながら書いています。

62

「あいつらはとんでもないやつらなんだ。だから、今回は特例で、仕返しも考えている」

「そんなことしちゃだめだよ!」

「でも、犠牲者はとてつもなく多い。その人たちが報われないだろう?さっき殺したくなっただろう?」

「なった」

「仕返ししてもいいんだよ」

アミは優しい顔になった。

「どうやるの?」

「あのまが玉の苦しみをやらせる。苦しみは50%くらいでね。ちなみに、50%でも、そうとう苦しいよ」

アミは真剣な顔になった。

61

「ひどいことだと思うかい?」

「うん。その人のせいじゃないと思う。きっと育て方が悪かったんだよ」

「魂の年齢が低いと、悪いことを悪いと思わないんだよ。そいつらは、魂の年齢が低いんだ。とても野蛮で、簡単に人を殺せるんだよ。そんな人をそのままにしておくと、大変だろう?」

「確かに、大変だ」

「ひどいことを例えにしていいかい?例えばビンカがその野蛮人にレイプされたとする。その野蛮人に対して、何もせずに許すのかい?」

「それは絶対に嫌だ!!!殺す!!!」

「だろう?」

「わかった」

僕はとても嫌な気分になった。

60

「なぜ、悪意がある人は罰してもいいの?」

「苦しんで、悪いことをすると苦しまなければならないと覚えこませるんだ。そうしないと、悪いことだとわかっていながらそれをやり続けるんだよ。ひどい人は、それが止まらない。だから、罰は必要なんだ」

「でも、それはひどいことだと思う」

「そう思う人は多い。みんな優しいからね。でも、本当は、罰はとても大事なんだ。宗教が本当は罰せられるべきだって言ったよね?」

「うん」

「それも、罰を与えないといけないんだよ、本当は。大事なんだよ。多分、それがわからないのは、悪い人がまわりにいないからだろうね。悪い人は本当に危ないんだよ。だから警察があるんだろう?」

僕は自分の無知さを恥じた。

59

「あいつらは、たくさんの罪を犯してきたんだけど、どうすると思う?」

「地球だったら、警察につかまって、刑事罰を受けるよ」

「でも、あいつらは、バカだったんだよ。自分たちが悪いことをしていると思っていなかったんだ。それを教えても、受け入れなかった。あまりにもひどいことをしているけれども、悪意があったわけじゃないんだ」

「じゃあ、被害にあった人はどうなるの?報われないよ」

「帽子を取らなかった方の宇宙人が、素晴らしい人生をプレゼントするよ。死ぬほど幸せなね」

「そうか…それでいいのか…。」

「悪意がある人には、罰を与えないといけない。でも、悪意がない人は、罰せられる必要はないんだよ」

58

「この引き寄せの法則も、宇宙人の計画の中に入っているの?」

「そうだよ。なんでだと思う?」

「この法則があるおかげで、帽子をとった宇宙人は困っているだろうね」

「そのとおり!まず困らせているんだ。あいつらを。それで、何か変だということを知らせているんだよ」

「まさか全部もう一方の宇宙人の脚本だとは思わないだろうね」

「全部だとは思わないだろうな。だから、今、だんだんとあいつらは気づき始めている時期なんだ。何かがおかしいと。そこでこのブログを見たら、きっとびっくりするだろうな」

「自分たちはおかしいことをしていたんだって、わかってしまうんだね」

57

「実は、僕たちのプランはもう始まっている。引き寄せの法則は知っているかい?」

「知ってる!最近、たくさん本が出てるよね」

「わたしも読んだわ!あなたたちが広めたんでしょ?」

「あれはね、悪魔が広めたんだよ」

「えー!!!悪魔?悪魔って本当にいるの?」

「それがいるんだ。天使が悪い影響をたくさん受けると、悪魔に変身してしまうんだよ。一方で、悪魔にいい影響をたくさん与えると、天使にもどるんだけどね」

「てことは・・・」

「そう、引き寄せの法則は、ウソなんだよ」

アミがまたもや楽しそうだ。

56

「でも、ご褒美があるんだよ」

「ご褒美?」

「そう。35年間頑張ったから、そのご褒美として、終わった残りの人生はとても楽しい人生にしてあるんだ」

「へー!どんな感じなの?」

「有吉って知ってるかい?」

「また日本人?」

「まあね。有吉は、35年間ずっとつらかったんだけど、それが終わった今は、芸能界でひっぱりだこで、いつも楽しい気持ちでいるんだ。それは宇宙人がプレゼントした、頑張った証のご褒美なんだよ」

「そうなんだ。それを聞いて安心した。鈴木さんも、あとちょっと頑張って欲しいな」

僕は切実にそう思った。