「でも、ご褒美があるんだよ」
「ご褒美?」
「そう。35年間頑張ったから、そのご褒美として、終わった残りの人生はとても楽しい人生にしてあるんだ」
「へー!どんな感じなの?」
「有吉って知ってるかい?」
「また日本人?」
「まあね。有吉は、35年間ずっとつらかったんだけど、それが終わった今は、芸能界でひっぱりだこで、いつも楽しい気持ちでいるんだ。それは宇宙人がプレゼントした、頑張った証のご褒美なんだよ」
「そうなんだ。それを聞いて安心した。鈴木さんも、あとちょっと頑張って欲しいな」
僕は切実にそう思った。