「美しいこころなんて、僕にあるの?」
僕は自信がなかった。もっと強くなりたいと切実に思っていたからだ。
「強くなりたいと思うのも、悪いことじゃないんだよ。そのために努力すればいい話さ。でもねペドゥリート。僕は君たちに悪い入れ知恵をしてしまったみたいだ。精神的な成長は、そう簡単には生じない。しかも、成長したいと思ってできるものではないんだよ。成長の理由は、ただの年齢なんだよ」
「えー!!!!!!そうなの?」
「そうさ。だから、ただ楽しく生きていればそれでいいんだよ。それが神様の気持ちさ」
僕はあっけにとられてしまった。考えていたことが全部ひっくり返ってしまったからだ。